伝えたい思い
以前は「すべては事業の継続とその延長線上にある幸せのために」という思いでやっていたのですが、ちょうど4年前からこだわり実践しているのが「ありがとう」と「笑顔溢れる生き方」。これを自分のミッションにしています。例えば難しい案件が出たときに、弊社のスタッフ、お取引先の経営者とそこの社員のみなさん方まで三位一体で、「ありがとう」「笑顔溢れる生き方」ができるように考え組み立てます。自分が正しいと思う=「正義」を軸にすると、それぞれ「正義」や「考え方」が違うのでぶつかりますが、みんな共通の「笑顔」「明るさ」を行動の物差しにしたらとてもしなやかな考え方ができるようになりました。みんなが最終的に笑顔になれるならやる!それは企業と人の成長のためになることか!そんな判断基準を持つようになってからぶれなくなりました。
2011年3月、あの震災と同じタイミングで当社が 最初の顧問先になった会社の社長が倒れてしまいました。そんなどん底の状態から二代目の社長と経営改革に着手。労務管理を文字通り二人三脚、共に歩んできた結果、現在は、先代の夢だった新工場も設立。食堂には、工場移転時に撮影された若手社員から熟練社員まで勢ぞろいの集合写真が飾られています。旧工場で遊んでいた社長の子供たちも昨年入社し、親子三代のお付き合いになりました。企業は人がいなければ成り立ちません。社会保険労務士は人財に深く関わる仕事だけに責任も大きいと実感しています。
ある上場会社の子会社でトラブルがあり、親会社の執行役員がわざわざ遠方から来社され、さまざまな相談をされました。顧問弁護士もいるのになぜ弊社に?実は、起きてしまったことを法律的に解決するのは弁護士の役目、リアルに進行している問題を解決できるのは社労士の得意分野。私共の説明がわかりやすいとおっしゃっていただきまして、自分たちの経験や知識がそういう風に役立つのだと実感しました。法律がこうだからと説明しても、人の心というものはそう簡単に変わるものではない、人間関係はやはり経験からくる言葉や信頼関係でしか埋められないものなのですね。良くも悪くも人が動くことでさまざまな事案ができる、私たちがその間に入ることで経営者も社員も次のステージに進むお手伝いができ顧問先にも還元できる、そこに社労士としてのやりがいを感じています。
設立10年目に法人化しました。法人化することによって採用・育成マネジメント、業務の効率化、組織作り…など、社外総務部として経営者と同じ目線に立ち経験できると思ったからです。対法人に対して同じ経験をしていなかったら言葉がウソになる。机上論では通じないことがある、同じ痛みやうまくいかないもどかしさを分かっているから思いが伝わると信じています。社労士である前に社長、社長である前に人でありたい。それが原点です。法人化してから相談内容が個人の話から組織、経営全体へと変わってきたことからも、法人化は間違っていなかったと確信しています。
弊社は介護福祉、障害福祉、保育園のサポートにも注力しています。なぜなら、労働集約型であり、地域に密着していて社会的な意義が大きく、かつ自動化ができない、替えが効かない「人」がメインの業種だからこそ、労務トラブルは避けて通れないからです。逆に、その関係性がきっちりできて気持ち良く働いてもらえたら、「人」がメインだからこそ、地域にいい影響を与え、還元されていく。弊社にも子育てや介護中の職員がいます、先での施設が安定して運営されるから、安心して通勤できるわけです。すべてがつながっています。「人」で未来が作られていきます、社労士が最も必要とされる業種だと思うとついつい力が入ってしまいます。
コロナ禍で働き方は大きく変わりました。今後は、通常出勤やフレックスはもちろん、在宅勤務(リモートワーク)など、勤務体系は多様になっていくでしょう。弊社も働き方を変えていかないと職員が疲弊してしまい、残業が増えると育児や介護などにも影響が出兼ねません。
まずは、システムの電子化が進むアウトソーシングの仕事は、より効率化させるためにRPA※を積極的に導入しました(※RPAとは業務効率化や生産性向上を実現するテクノロジー「RPA(Robotic Process Automation)」の略。)
自動化できることは機械に任せ、本来人でなければできない仕事、例えばコンサルティング、労務相談など一歩先の仕事をすることで、未来に起こりうる案件を未然に防いでいくようにしていきます。
社労士の仕事とは、一言でいうなら「経営者と働く人を支援して笑顔になってもらうこと」。しかしながら仕事の定義は「人」なのでどこまでも奥深く、ケースバイケースの柔軟性や知識や知恵が必要になります。また、私たちは外部総務部として申請などの有益な情報やサービスを積極的に提供しています。そのためには何よりもお取引先の経営者はもちろん、社員の方とのコミュニケーションも欠かせません。社労士という第三者の目で組織を俯瞰し、時にはすり合わせを行いケアしていきます。あくまでも主体は経営者。私たちは気持ちに寄り添い、仕組みを作り、経営をバックアップしていきます。立場は違え「人」を応援できるのが社労士の魅力。一緒に喜怒哀楽できる仕事に終わりはありません。