労務トピックス
2012/11/09
ローランド 希望退職100人募集
電子楽器大手のローランド(浜松市北区)は七日、電子楽器事業の採算悪化に伴って国内で約百八十人の人員削減を行うと発表した。このうち正社員百人について希望退職者を募る。生産体制の見直しや販売拠点の集約を進め、海外でも約百七十人を減らす。希望退職の募集は、創業以来初の最終赤字を計上した二〇〇三年三月期以来で二度目。
希望退職の対象は、ギター周辺機器の子会社ボス(同)を含めた四十五~五十九歳の正社員で約四百人。募集期間は十二月十~二十八日、退職日は来年三月三十一日付。
一三年三月期に退職特別加算金や再就職支援費など十二億円の特別損失を計上。次期以降、年間八億円の人件費削減効果を見込む。
生産の見直しでは、国内三カ所の工場のうち、都田工場(同)に組み立て工程を集約。本社と松本工場(長野県松本市)は、中国などに生産を移管し、開発や部品製造の拠点とする。海外生産比率を現在の約70%から90%に引き上げる。米国と欧州で手掛ける電子ピアノ生産も、インドネシアに移管する。
販売では名古屋、福岡、札幌の営業拠点を閉鎖して東京と大阪に集約。北米や欧州でも拠点の統合も進める。
いずれも一四年三月期末までに実施する。
2012/11/08 中日新聞より
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